インプラント治療の現状
現在インプラントに代表される高度先端医療は、健康保険の対象外で自費治療によって行われていますから、価格設定は各歯科医院によってそれぞれ違いがあります。
保険が利かないので、治療費の問題がいちばん気にかかる問題だと思います。
確かに治療費は安くはありません。費用の問題で治療をあきらめる場合があることも事実です。
しかし、医療とは、決して品物を売買しているわけではありませんから、知識、経験、実績、技術、そしてもちろん安全性、さらには術後の保障なども評価されなければなりません。
何千本というインプラント植立経験のある医師と、インプラント治療を始めたばかりの医師とでは、当然のことながら知識と経験から得られた技術力には雲泥の差があり、費用にも差があります。
そして、何らかの要因でインプラントに支障が出た場合には、最低、術後10年間くらいは無償で再治療する準備と気構えが必要であることも考えると、あまり安すぎる治療は、本来患者さんが享受するべき質の高い医療を荒廃させてしまいます。
イギリスではロンドンに近づくほど、歯を失う人がたくさんいます。
これは、医療、福祉制度が発達、管理されすぎてしまい、治療を担当する医師たちが、公務員と同じようになってしまったからです。
どんなに難しい高度な治療をしても賃金に反映されず、競争の原理が働かず、ただ旧態依然とした治療をして、医師たちは定年を待ちます。
それとは反対に、スウェーデンでは、インプラントを始め高度先端医療がすべて保険で賄われています。
しかし、懲罰的な税率で、平均的な所得の70%が税金で消えていきます。その代わりに、国民全員が3ヶ月生き延びられる核シェルターが完備されているそうです。
まあ、日本はその中間というところです。健康保険もある程度使えますし、本人が望めば高度先端治療も受診することが出来ます。
高いか安いかは、治療する本人がそれによって、なにを手に入れるのか、そのことが10年、20年後にどのように影響してくるのかを考えて判断してほしい。
人は勝手なもので、心地よいものには糸目をつけず、おいしいものを食べ、ゴルフをし、高級ブランドを買い、海外旅行に行く。
しかし、自分の不始末で歯を失い、臓器の一部である歯を補うためにはお金をかけようとは思いません。
そんなことでは本末転倒、必ずそのしわ寄せが体に出てきます。安易に安い治療費だからといって飛びつくと、あとで思わぬトラブルと出費がかかることになります。















